先端金型センター活動報告会の開催

2018年度先端金型センター活動報告会を3月29日(金)に飯塚キャンパスMILAiSにて実施しました。

2018年度 九州工業大学先端金型センター 活動報告会の開催案内




社会人講座 最近の受講者内訳




社会人講座 受講者履歴




特別講演・招待講演

  1. 楢原弘之, “3次元金属積層造形におけるレーザ焼結プロセスの可視化と高機能金型製造への応用,” 公益財団法人 天田財団助成式典 招待講演会,神奈川県伊勢原市,12月01日, (2018)
  2. 楢原弘之, “スマートファクトリー実現に向けた先端金型センターの取り組み,” キューテックコラボ三木,北九州,11月07日, (2018)
  3. 楢原弘之, “技術開発におけるセンシングと評価技術の役割,” 第2回センサシステム技術研究会講演会 第26回インスペクション技術研究会講演会「生産効率向上のために目指すべきは何か」,鹿児島,09月12日, (2018)
  4. 楢原弘之, “金属積層造形でイノベーションを導くための技術開発の考え方,” あいち産業科学技術総合センター  技術講演会 「革新的金型開発に向けた金属3Dプリンタ技術の進展」,愛知,08月02日, (2018)
  5. 楢原弘之, “AMを活用した金型関連技術の動向,” 第8回AMシンポジウム,東京,01月24-25日, (2018)



社会人教育

高度金型設計技術者育成講座(福岡県との連携)

engineer-eduaction

 製造業はあらゆる産業の中で、経済波及効果が高い業種であると言われており、ものづくりに関わる中小企業の技術力の底上げが、政策的に重要であると認識されています。
 特に金型は、ものづくりの生産性や品質に重要な役割を果たすため、その金型設計製造の技術力を高める事は重要となります。
 先端金型センターは、その創設時より、中小企業の中堅術者を対象として、最新の金型設計・解析・加工技術について、座学および演習を実施してきております。
 これらの事業は、経済産業省や厚生労働省と、福岡県商工部 中小企業技術振興課との連携を取りながら実施しています。




先端金型センターのミッション

世界最高レベルの技術教育と研究開発を通じた金型産業における
    「人づくり、ものづくり」拠点

●先端金型技術の創成
●産業界とセンターの連携に基づく高度金型技術者の育成と技術移転
●科学技術立国実現への貢献

mission




金型デザイン教育

grand_prix

 金型を用いた部品製造は、他の製造方法では実現できない程の圧倒的な生産性と低コスト化が得られます。しかしながらこの製造方法は、金型形状の転写に基づく製造方法であるため、部品に必要とされる精度よりも、さらに高精度な金型を設計し製造する必要があります。
 金型は、製品の品質、コスト、納期に直結する、ものづくりの根幹を支える重要な要素技術であるため、国内の金型デザイン能力を維持・進化させていく事が、将来にわたって、ものづくり立国であるために重要となっています。
 学生の実践的なデザイン能力を育成するために、企業や工業会との連携を通じて、金型デザイン教育を実施しています。




先端技術の共同研究

金属3Dプリンターのメカニズム解明(日本原子力研究開発機構との共同研究)

AM_simulation

 IoTやAIを活用した将来のスマートファクトリーでは、大量生産並みの速度とコストで、個別生産の運用を工場で行える必要があると予測されています。その効果を最大限に生かせる先端技術として、付加製造法(金属AM、3Dプリンター)や複合加工機等が挙げられています。しかしながら、実運用の前に、仮想空間で最適運用方法を検討するためにも、先端技術についての基礎現象の理解が不可欠です。

 先端金型センターは、日本原子力研究開発機構(JAEA)レーザー・革新技術共同研究所との共同研究を通じて、シミュレーションと現実の焼結現象と同様の結果が予測できるように、金属AMのレーザ焼結基礎現象のモデル化に取り組んでいます。

A.I.機械学習を活用した製造設備の異常予測(産業技術総合研究所との共同研究)

machinie_learning

効果的な機械学習を実現するためには、実現象の把握と、有効なデータ収集が欠かせません。エンドミル工具の予知保全を目的として、摩耗のデータを機械学習させ、工具の摩耗状態の予測と刃の折損等の異常を自動検知するための研究を進めています。

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(鳥栖) センサシステム技術研究グループと共同研究を実施中です。 産総研の開発したAEセンサーで工場の異常検知や予測を実現するために、基礎データの蓄積を進めています。

 

金属付加製造法(メタルAM)による高機能部品開発(沖縄県金型技術研究センターとの共同研究)

ダイカスト成形はアルミ合金などの溶融金属を金型内に射出し冷却するため、複雑で高い精度の部品を成形でき、高生産性が得られる事が特長の成形法です。しかしながら金型表面には、金属の溶融温度から常温までの温度変化が与えられ続けるため、金型に大きな温度ストレスを与える成形法でもあります。特に成形中のコアピンの折損が発生すると、成形を停止し、金型を分解してコアピンの交換を行わなければならなくなり、生産性の低下をもたらします。ダイカスト金型におけるコアピンの寿命向上を図るために、評価試験方法の開発や、金属AMなどの最新技術の導入を、沖縄県金型技術センターとの共同研究を実施しています。 




中小企業連携

本学の持つシーズと、中小企業の得意領域をうまくマッチングさせながら、産官学による連携などで、独自の新しい技術開発や製品化へと結びつけていきます。

機能性を追求したデザインチタンスプーンの開発

kansei_engineering
高齢者の持ち心地・食べ心地評価

 福岡県内の中小企業5社から成る「チタンF-工房」と先端金型センターの連携により、チタン製スプーンの製品化を実現しました。
 チタンはスプーンの材料で通常使われる鉄やステンレスよりも半分の軽さであり、また医療用材料として使われるように、アレルギーを起こしにくい材料としても知られています。耐食性の高さなど多くの特長を持つ一方で、加工が難しいという課題がありました。

 先端金型センターは、厚肉チタン材料の鍛造加工を容易化する金属結晶化微細化技術に加え、持ち心地、食べ心地の向上を図る感性評価を、3Dデザイン・3Dプリンター技術に基づき開発し、デザインチタンスプーン開発での技術協力を行いました。

titan_spoon

デザイン・チタンスプーン開発に関する記事が掲載されました。記事を読む 記事を読む2




センター長 挨拶

先端金型センター センター長 楢原弘之

narahara

 九州工業大学の位置する北部九州地区では、21世紀初頭より自動車生産台数が伸びておりました。さらなる自動車生産台数の拡大を図るためには、地元調達率の向上が必要でした。地元調達率向上には、中小企業の中堅技術者に対して社会人教育を行う事が長期的な視点で効果的との認識がありました。
 自動車関連技術の中でも、特に産業波及効果の大きい、金型技術に対する高度金型設計技術者の育成が急務と考えられました。
 このような経緯の中で、2004年に九州工業大学に先端金型センターが設立されました。

 先端金型センターは、産業界との連携に基づく (1).「人づくり、ものづくり」拠点。 (2).先端金型生産技術の創成。をセンター創設当初からミッションとして掲げており、産官学の「学」の立場から、“パートナーづくり”における支援を進めて参ります。

先端金型センターのミッション